バイナンス(Binance)とは
バイナンスは2017年に設立された、世界最大規模の仮想通貨取引所です。
取引量や通貨ペアの多さ、高速な取引処理、多様な注文タイプ(市場価格での即時取引や指値注文など)、ステーキングなど様々なサービスを提供してます。
また使いやすい取引プラットフォームやセキュリティ対策の強化にも注力し、ユーザーに安全かつ便利な取引環境を提供しているため、日本人にもとても人気のある取引所です。
バイナンスは「BNB」(Binance Coin)という独自のトークンを発行しています。BNBは取引手数料の支払いや特典としても利用されていて、時価総額ランキング4位(2023年7月7日時点)と非常に人気のある通貨です。
バイナンスグローバル、日本居住者対象外に
日本人にも人気のあるバイナンスですが、2023年5月に日本居住者向けのグローバルプラットフォームのサービス終了が発表されました。
理由としては、日本の規制を遵守するためグローバルプラットフォームのサービスを終了して、その代わりに日本居住者向けの新しいプラットフォーム「Binance JAPAN(仮称)」の開設するとのことです。
Binance JAPAN(仮称)
バイナンスは過去に日本市場に進出しようとしましたが、2018年3月に金融庁から日本居住者へのサービス提供停止を促す警告を受けたため一旦は撤退しています。
その後、2022年11月にサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)を買収して子会社化し、日本の暗号資産交換事業者として正式なライセンスを手に入れることに成功しました。
サクラエクスチェンジビットコインは、バイナンスのCEOであるチャンポン・ジャオが率いる関連企業、Binance(AP)Holdings Limitedへの全株式譲渡と、新経営体制への移行を発表しています。
2023年6月16日現在の株式会社サクラエクスチェンジビットコインの会社概要は以下の通りです。
会社名 | 株式会社サクラエクスチェンジビットコイン |
事業内容 | 暗号資産取次業 |
登録番号 | 暗号資産交換業者(登録番号 関東財務局長 第00031号) |
設立年月 | 2017年5月 |
本社 | 東京都港区六本木5-2-1 ほうらいやビル302号 |
代表者 | 代表取締役 千野 剛司 |
Binance JAPANの取扱通貨
現在発表されている新プラットフォームでの現物取引が可能な予定の銘柄は約30種類とことですが、それ以上の情報は出ていません。
時価総額5兆円を超え市場4位のBNBが新たに日本市場に上場するのかどうか、注目が集まっています。
日本初上場の仮想通貨の承認にかかる時間は以前までは3ヶ月~2年程かかっていましたが、現在は1ヶ月まで短縮できていることを考えれば、Binance JAPANの開設に合わせてBNBが上場する可能性もあるのではないでしょうか。
バイナンスグローバルの今後の予定
日本居住者のユーザーは、2023年11月30日をもってバイナンスグローバルを完全に利用できなくなる見込みです。既にグローバルプラットフォームでの日本人の新規登録ができなくなり、日本語対応も終了しています。
更に、2023年10月以降は信用取引で新規ポジションを開けなくなるなど、段階的にサービスを制限していくと発表しています。
またBinance JAPANの取扱銘柄30種以外は、11月30日以降自動的にBTCに変換されるとのことです。
11月30日以降アカウントに残高があるユーザーについての出金対応については現在のところ言及されていませんが、Binance JAPANを利用する予定がなく、BTCへの強制利確(損切り)されたくない方は、早めに他の取引所や個人ウォレットに送金したほうがよいかと思います。
サクラエクスチェンジビットコインの今後
サクラエクスチェンジビットコインは、Binance JAPANの開始予定に併せて国内取引所への取次サービスを5月末に終了しています。
なおサクラエクスチェンジビットコインで口座開設時に登録していた情報は、Binance JAPANへには引継がれないと公式サイトで発表しているため、改めて口座開設の申請と本人確認(KYC)を含む審査が必要となるようです。
Binance JAPANの開始時期は2023年6月予定との発表でしたが、2023年7月20日現在は新たな情報は発信されていません。
まとめ
今回は、今話題のバイナンスグローバルの今後について解説をしていきました!
日本居住者向け新プラットフォーム「Binance JAPAN(仮称)」の動向には目が離せませんね。
上記でもお伝えしたように、バイナンスグローバルのアカウントに仮想通貨を保有している場合は、11月30日までに他の取引所や個人ウォレットに送金しておいた方がいいかもしれません。
日本語対応をしている海外の取引所をお探しの方は、是非Paradise Exchangeをチェックしてみてください。