ライトコイン(LTC)とは
ライトコイン(LTC)は、2011年10月に元Googleのエンジニアであるチャーリー・リー氏によって考案された仮想通貨です。ビットコインの次に歴史が古いと言われおり、ビットコインをベースにして作られました。
ライトコインは、ビットコインが抱える発行数量上限と取引の承認時間の課題に対処するために開発され、ビットコインが主に価値の保存手段として機能しているのに対し、ライトコインは日常的な取引に適しており、使いやすさと実用性に優れています。
そのため、ライトコインはビットコインよりも手軽に利用できるとされ、トレーダーの間でも高い知名度を持っています。
ライトコイン(LTC)の概要
通貨記号 | LTC |
提唱者 | Charlie Lee(チャーリー・リー) |
発行上限 | 8400万枚 |
発行開始時期 | 2011年10月 |
時価総額(2024年1月25日時点) | 約7068億4673万(ランキング19位) |
公式サイト | https://litecoin.org/ja/ |
参考サイト | https://coinmarketcap.com/ja/currencies/litecoin/ |
ライトコイン(LTC)の特徴
ビットコインよりも処理スピードが速い
ライトコインは、ブロックの生成時間がビットコインよりも短いのが特徴です。
ビットコインは約10分ごとに新しいブロックが生成されるのに対して、ライトコインは約2.5分ごとに新しいブロックが生成されます。そのためビットコインに比べるとライトコインは取引や送金が迅速に処理されます。
通貨の価値を保つための発行上限と半減期がある
ライトコインは、ビットコインと同様に通貨の価値を維持するために発行上限が設定されています。ビットコインの発行上限は2,100万枚に対して、ライトコインは8,400万枚となっています。
また、ライトコインにはビットコイン同様に半減期で制御されているのも大きな特徴の一つです。
半減期とは?
仮想通貨のマイニング報酬が半減する時期のことです。半減期は通常、一定のブロック数が採掘されるごとに発生します。マイニング報酬が半減することで、新たに発行される量が減るため通貨の供給が緩やかになるとともに、急激なインフレを防ぐ役割を担っています。
ビットコインの半減期はブロックが21万個生成されるタイミングで、ライトコインの場合はブロックが84万個生成されるタイミングとなっています。
ただし、ライトコインはブロック生成がビットコインの4倍のペースで進行するため、半減期のサイクルに大きな差はなく、どちらもおおよそ4年の周期で行われています。
スケーラビリティ問題を解決するためのSegwitが導入された
ライトコインは、ビットコインの送金遅延問題(スケーラビリティ問題)を解決するために生まれた仮想通貨です。
スケーラビリティ問題は、ブロックに書き込めるサイズに制限があるため、取引増加に伴って送金処理が遅くなる問題です。ビットコインではこれによる送金遅延が懸念されていますが、ライトコインでは取引増加による遅延は発生しにくくなっています。
なぜなら、ライトコインは「Segwit(Segregated Witness)」と呼ばれるシステムを採用しているからです。これは、取引に必要な書き込みデータを節約する仕組みで、スケーラビリティ問題を軽減します。ライトコインはこの「Segwit」を導入した最初の仮想通貨でもあります。
ライトコイン(LTC)の将来性
マイニングがやりやすい通貨
ライトコインは、ビットコインに比べて一般のコンピュータでもマイニングがしやすい仮想通貨です。ビットコインのマイニングには高性能なコンピュータが必要ですが、ライトコインはよりマイニングしやすいアルゴリズムを採用しています。
ビットコインのマイニング難易度が上昇しているので、ライトコインのマイニングに注目が集まる可能性があります。これが価格に良い影響を与えると期待されています。
LRC-20トークンの登場
2023年に、ビットコインの新しいトークン規格「BRC-20」が登場し、その技術を基にしてライトコインも「LRC-20」というトークン規格を導入しました。
これにより、ライトコインのブロックチェーン上でトークンが発行可能となり、現在様々な名前のLRC-20トークンが展開されています。
BRC-20の人気が高まるとビットコインの取引手数料が上がるため、代替手段としてライトコインを使う人が増えていく可能性が高く、今後ライトコインの需要が高まると期待されています。
決済サービスの導入拡大
現在、ライトコインは大手のペイパルやオンライン旅行代理店であるTravela.comと提携しており、ライトコインを決算手段として導入している企業が増えています。
今後も、決算手段としてライトコインの需要が拡大していくことで、ライトコインの価値が高まっていくと予想されます。
ライトコイン(LTC)の価格推移
ライトコインの過去最高値は、2021年3月につけた41,000円台です。
ライトコインは、2017年3月頃の仮想通貨市場全体が急騰した時期に、価格が急激に上昇し40,000円台まで値をつけました。
その後、価格が落ち2,000円台まで下落してましたが、2021年に再度仮想通貨市場全体が盛り上がり、その年の3月に最高値をつけました。
しかし、2022年にLUNA-USTショックや、FTXの破綻騒動などの影響で仮想通貨市場全体が下落してしまい、ライトコインの価格もその影響を受けたため、その後13,000円台まで下落し、現在(2024年1月末)は10,000円前後の価格で落ち着いています。
まとめ
今回は、ビットコインの次に歴史が古いと言われているライトコインについて解説しました!
ライトコインは決済手段として今後大きな可能性秘めた仮想通貨と言えるのではないでしょうか。
また、次のライトコインの半減期は2027年8月頃と予想されています。今後も半減期やアップデートなどのイベントが控えているので、これからの動向や展開には目が離せませんね!
今回紹介したライトコインが気になった方は、Paradise Exchangeでも取り扱っていますので是非チェックしてみてくださいね。