ステラルーメン(XLM)とは
ステラルーメン(XLM)は、リップル(XRP)の創設者であるジェド・マッカレブによって立ち上げられたプロジェクトで、リップルに似た性質を持っています。
リップルが主に銀行や企業の送金手段としての利用を目指しているのに対し、ステラルーメンは主に個人を対象にしています。
ステラルーメンは、ステラ開発財団によって開発された分散型台帳技術を基盤にしており、世界的に人気のある仮想通貨です。
ブロックチェーンプラットフォームは「ステラ」であり、その基軸通貨の正式名称は「ルーメン」ですが、一般的には「ステラルーメン」という通称で呼ばれています。
ステラルーメン(XLM)の概要
通貨記号 | XLM |
提唱者 | ステラ・デザイン財団 |
発行上限 | 100億枚 |
発行開始時期 | 2014年7月 |
時価総額(2024年2月21日時点) | 約4979億8490万(ランキング34位) |
公式サイト | https://stellar.org/ |
参考サイト | https://coinmarketcap.com/ja/currencies/stellar/ |
ステラルーメン(XLM)の特徴
高速かつ低コスト
ステラルーメンは、高速かつ低コストな取引を実現するために独自の技術であるStellar Consensus Protocol(SCP)を使用しています。
このため、ステラルーメンのネットワークは高い処理能力を持ち、取引が迅速かつ低コストで実行されます。特に国際送金やクロスボーダーペイメントなどの取引において、ステラルーメンは優れたパフォーマンスを発揮することができます。
非営利団体が中央集権的に管理運営している
仮想通貨とブロックチェーンは、その技術だけでなく、管理・運営についても、一般的にはコミュニティが主導する分散型(非中央集権型)のものが多いです。
しかし、ステラルーメンの場合、コンセンサスアルゴリズムは分散型の仕組みを採用していますが、管理・運営はステラ開発財団が主導しています。このため、一定の中央集権的な特徴もあります。
また、ステラルーメンの総発行枚数は500億XLMですが、そのうち300億XLMがステラ開発財団の所有となっています。財団は数年をかけてこれらの通貨を市場に放出することで、需給のコントロールを行っています。
金融インクルージョン
金融インクルージョンとは、金融サービスへのアクセスが難しい人々や地域にも、包括的に金融サービスを提供することを指します。
簡単に言えば、銀行や金融機関のサービスを広く一般の人々に開かれるようにする取り組みや技術のことです。
ステラルーメンは、この銀行口座を持たない人々にもアクセス可能な金融サービスを提供することを目指しています。
多様なアプリケーション
ステラは、国際送金だけでなく、マイクロペイメント、トークン発行、金融機関との連携など、様々なアプリケーションに利用されています。
ステラルーメンは、その使いやすさや金融サービスの拡充を通じて、特に新興市場や金融サービスの提供が難しい地域において注目されています。
ステラルーメン(XLM)の将来性
東南アジアやイスラム圏、アフリカなどでの実用化
ステラルーメンは、東南アジアやイスラム圏、アフリカなどの地域を重要なターゲットに据えています。こうした地域では、貧困層が銀行口座を持つことが難しい現状があります。
ステラルーメンの使命は、貧困層の救済を促進し、仮想通貨を通じた社会貢献を実現することです。特に東南アジアでは、インドネシアやマレーシアでの実用化が進んでいます。
イスラム圏でも、ステラルーメンは決済ネットワークとしての普及を目指しています。ステラルーメンは「シャリア適合認証」を取得し、イスラム圏の金融事業において信頼されています。
ステラルーメンは、他の仮想通貨があまり注目していない地域に焦点を当てています。これにより、ステラルーメンは独自性を発揮し、将来的な価値の上昇につながる可能性があります。
企業との提携拡大
ステラルーメンは、世界的に有名なIT企業であるIBMと提携しています。さらに、金融コンサルタントのデロイトやフランスの大手送金会社TEMPOなどとも関係を築いています。
特にIBMとは、「IBM Blockchain World Wire」という送金ネットワークを共同開発しています。このネットワークは、優れた決済スピードの提供を目指しており、今後世界的に活躍することで、ステラルーメンの知名度向上にも繋がると期待されています。
ステーブルコインの発行
ステラネットワークは、米ドルや円などの価値と連動したステーブルコインを含む新しい仮想通貨を発行することができます。
すでに、ペルーやアルゼンチンなどの法定通貨に裏付けられたステーブルコインを発行しています。
今後もステーブルコインの発行が進むことで、ステラルーメン自体の価値が上がると期待されています。
ステラルーメン(XLM)の価格推移
ステラルーメンの過去最高値は、2018年1月につけた140円台です。
2018年1月に約3円から約140円まで急激価格が上昇し、この時に史上最高値を記録しました。この急騰は、2017年12月の「ビットコインバブル」に連動して上昇しました。
その後ビットコインの価格の急落が原因で、ステラルーメンの価格も下落しました。
2021年になり再度仮想通貨全体が上昇したタイミングで、70円を超えています。
しかし、2022年にLUNA-USTショックや、FTXの破綻騒動などの影響で仮想通貨市場全体が下落してしまい、現在(2024年2月21日)は17円前後の価格をつけています。
まとめ
今回はステラルーメンについて解説しました!
ステラルーメンは人々がグローバルに金融サービスを利用できることを目的として作られた仮想通貨として注目度が高く、認知度の高い仮想通貨の一つです。
今後様々な国で活用されていくことで、その価値も上がると期待されています。
今後の展開と価格動向が楽しみですね!!
今回紹介したステラルーメンが気になった方は、Paradise Exchangeでも取り扱っていますので是非チェックしてみてくださいね。