ポルカドット(DOT)とは
ポルカドット(DOT)は、2020年5月にローンチされた比較的新しい仮想通貨で、異なるブロックチェーン同士を繋げることを目的として作られました。
簡単に言うと、ビットコインとイーサリアムのようにこれまで互換性がなかったネットワーク間のデータ共有やトークンの移動を可能にしています。
ポルカドットは、イーサリアムを作っていたキャビン・ウッドも開発に携わっており「イーサリアムキラー」とも呼ばれています。
ポルカドットの概要
| 通貨記号 | DOT |
| 開発元 | Web3 Foundation |
| 発行上限 | なし |
| 発行開始時期 | 2020年5月 |
| 時価総額（2023年7月7日時点） | 約8642億2900万円（ランキング13位） |
| 公式サイト | https://polkadot.network/ |
| ホワイトペーパー | https://polkadot.network/whitepaper/ |
| 参考サイト | https://coinmarketcap.com/ja/currencies/polkadot-new/ |
ポルカドットの特徴
異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができる
一般的にビットコインとイーサリアムのような相互運用性のないブロックチェーンは、通貨の交換などを行う際に一度仮想通貨取引所を経由する必要があります。
しかしポルカドットの場合は、相互運用性のないブロックチェーン同士を繋ぐことができます。
スケーラビリティ問題に陥らない
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの取引需要に対して処理が追いつかず、手数料の高騰や取引の遅延を招いてる状態のことです。スケーラビリティ問題を抱えている通貨には、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどが挙げられます。
一方、ポルカドットは「パラチェーン（パラレルチェーン）」という並列型ブロックチェーンシステムを採用しています。
複数のチェーンが同時にトランザクションを処理することでネットワークが混雑することなくスムーズに取引が処理されるため、スケーラビリティ問題に陥らない仕組みになっています。
処理速度が速い
ポルカドットは、パラチェーンによってスケーラビリティ問題の解決だけではなく、トランザクションの処理速度も飛躍的に高めています。
セキュリティの機能が高い
ポルカドットは、セキュリティ機能が高いことも特徴です。
ビットコインやイーサリアムのような一般的なブロックチェーンとは異なり、セキュリティがブロックチェーンのネットワークにプールされる「Pooled Security」という仕組みを採用し、セキュリティ性能を高めています。
オープンガバナンス体制で運営
ポルカドットは、運営側が一方的に開発を進めるのではなく、ユーザーが協働してネットワークの発展に取り組んでいく「オープンガバナンス」という仕組みを採用しています。
ステーキングサービスがある
ポルカドットはステーキングサービスがあります。
ステーキングサービスとは、特定の仮想通貨をネットワーク上に預け入れることで、期間や数量に応じてネットワークに貢献した対価として報酬を受け取れる仕組のことです。
現在、ポルカドットは発行枚数の半分以上がステーキングされています。
ポルカドットの将来性
プロジェクトの進捗
ポルカドットは、ブロックチェーンを簡単に構築できるところが魅力の一つです。
現在多くの企業がプロジェクトの開発を進めており、その数は300以上になります。今後ポルカドットを活用したサービスが普及することで需要が増加すると考えられます。
Astar Networkに期待
ポルカドットのパラチェーンの1つに「Astar Network」があります。Astar Networkとは、日本人起業家の渡辺創太氏がCEOを務めるStake Technologiesが開発・運営をしているプロジェクトです。
現在トヨタ・ドコモ・ソニーなどの日本大手企業と多く提携しており、日本発のブロックチェーンとして将来を期待されています。
ステーブルコイン市場での活躍
2023年4月13日にステーブルコインUSDTを発行するテザー社が、ポルカドットの実験的なネットワークであるクサマネットワーク上でUSDTをローンチしたことを発表しました。
クサマはポルカドットと同様、異なるブロックチェーン同士を繋げることを目的として作られたネットワークです。時価総額最大のUSDTがクサマに上場したことで、ポルカドットの汎用性がさらに向上すると考えれられます。
ポルカドットの価格推移
ポルカドット（DOT）の最高価格は、2021年11月につけた6,080円台です。
2021年の仮想通貨市場の盛り上がりと共に価格を上昇させました。
2020年のローンチ直後は300円台を推移していましたが、2021年5月に5,040円台まで価格が上昇し、その年の11月に6,080円台を記録しました。
2022年には仮想通貨全体が暴落する事件もあり、大きな下落を見せています。
まとめ
今回はポルカドットについて解説していきました。
ポルカドットは2020年5月にローンチされた比較的新しい仮想通貨にも関わらず、時価総額ランキング13位（2023年7月7日時点）という人気のある通貨です。それだけ多くのユーザーが期待しているのが分かります。
2022年以降は開発されたブロックチェーン同士を連携させることにも注目を集めており、今後の開発内容や価格動向には目が離せません。
今回紹介したポルカドットが気になった方は、Paradise Exchangeでも取り扱っていますので是非チェックしてみてくださいね。
