米SECがイーサリアムの現物ETFを承認
2024年5月24日、アメリカの証券取引委員会（SEC）が、初めて仮想通貨イーサリアムの現物ETFの上場を認めました。これにより、イーサリアムは一時的に3900ドルを超える値動きを見せました。
2024年1月にはビットコインの現物ETFが承認されており、続いて5月にイーサリアムの現物ETFが承認されたことで、仮想通貨市場にとって大きな追い風となっています。
米SECは24日、暗号資産（仮想通貨）イーサリアムの現物ETFの上場申請を初めて承認した。1月のビットコインETF承認に続く業界の勝利となった。
今回、ブラックロックやフィデリティ、グレースケールなどを含む計8銘柄の19b-4フォームが全て承認された。SECは、これらのETFを「イーサリアム商品基盤の投資信託」と指定している。
CoinPost
イーサリアムの現物ETFとは
ETFとは証券取引所に上場している投資信託で、上場投資信託（Exchange Traded Fund）とも呼ばれます。
その名の通り投資信託の一種ですが、一般の投資信託が非上場であるのに対して、上場投資信託は証券取引所に上場していることが大きな特徴です。そのためETFは上場株式と同じように証券取引所を通じて取引ができる金融商品となります。
今回のイーサリアムETFは、イーサリアムを主な投資対象とするETFです。
イーサリアムETFとビットコインETFの違い
イーサリアムETFとビットコインETFの主な違いは次のとおりです。
技術的な背景
- イーサリアムETF: スマートコントラクトや分散型アプリケーション（DApps）に基づいています。これにより、自動化された契約やさまざまなアプリケーションの開発が可能です。
- ビットコインETF: ビットコインは主にデジタル通貨として設計されており、価値の保存や取引の手段として利用されます。
投資の目的
- イーサリアムETF: イーサリアムの技術進化（スマートコントラクトやDAppsの普及）による成長を狙った投資です。
- ビットコインETF: ビットコインをデジタルゴールドと見なし、その価値の保存を目的とした投資です。
リスクとリターンの機会
- イーサリアムETF: 技術の進歩や新しいアプリケーションの成功によって利益が得られる可能性がありますが、技術のリスクや競争が存在します。
- ビットコインETF: ビットコインの価格は市場の需要と供給に依存し、デジタル資産としての地位により価値が保たれますが、市場の変動リスクがあります。
まとめると、イーサリアムETFはイーサリアムの技術とアプリケーションの成長に期待する投資であり、ビットコインETFはビットコインを価値の保存手段として信じる投資です。
イーサリアムETF承認による価格の展望・見通し
ビットコインETFが2024年1月10日に承認されましたが、その前にはビットコインの価格は大きく上昇しており、承認後に一旦落ち着いたものの、その後2ヶ月ほどかけて最高値を更新した結果となりました。
イーサリアムETFも同様に、承認前に1日で約20%の価格上昇が見られたので、今後の2～3ヶ月間で価格が高騰する可能性があります。
日本国内でイーサリアムETFは購入できるのか
2024年5月現在、日本ではイーサリアムETFの購入することはできません。
理由は、現在の日本の制度ではイーサリアムETFを取り扱うことができないためです。
まとめ
今回はイーサリアムETFについて解説しました！
1月のビットコインETF承認に続き、今回はイーサリアムETFが承認されたことで仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せる結果となりました。
ビットコインやイーサリアムに限らず、色んな通貨のETFが承認されることで価格の高騰に繋がる可能性があるので、今後の仮想通貨の動向には目が離せませんね！！
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