Solana（ソラナ）とは？
Solanaは、DApps（分散型アプリ）の開発ができる、新たなブロックチェーンプラットフォームの1つとして2020年に誕生しました。
そして、既存のブロックチェーンプラットフォーム（イーサリアム等）はスケーラビリティの問題※に直面していましたが、SolanaはProof of HistoryとTower BFTアルゴリズムを組み合わせることでその問題を解決したブロックチェーンでもあります。
SolanaはProof of HistoryとTower BFTアルゴリズムを組み合わせる技術により、トランザクション処理を高速かつ安定して実行できるため、大量のトランザクションを処理することができるブロックチェーンです。
●スケーラビリティの問題とは
スケーラビリティの問題とは、システムの規模拡大に伴って処理性能が低下し、スピードや負荷に耐えられなくなる問題のことを言います。
例えば、ブロックチェーンでのトランザクション数が増えると、処理速度が低下して、トランザクションの処理に時間がかかってしまうことなどです。
Solanaの概要
| シンボル | SOL |
| 流通枚数（2023年4月25日時点） | 約4億枚 |
| 発行開始時期 | 2020年 |
| 時価総額（2023年4月25日時点） | 約1兆1000億円（ランキング10位） |
| 公式サイト | https://solana.com/ja |
| ホワイトペーパー | https://solana.com/solana-whitepaper.pdf |
| 公式Twitter | https://twitter.com/solana |
| 参考サイト | https://coinmarketcap.com/ja/currencies/solana/ |
Solanaの特徴
処理速度が非常に速い
Solanaは、トランザクションの混雑状況により多少変動はしますが、1秒につき平均で約50,000件程度の取引を処理することが可能です。
これは、従来のブロックチェーン技術よりもはるかに高速であり、多くの他のブロックチェーンプラットフォームよりも優れています。
ビットコインが1秒当たり約7件、イーサリアムが1秒当たり約15件、そして一般的に処理速度が速いと言われているリップルでさえ1秒当たり約1500件であることを考えるといかにSolanaの処理能力が速いかがわかると思います。
| ブロックチェーン | トランザクション処理数（1秒当たりの平均値） | 1ブロック生成速度（理論値） |
| ビットコイン | 約7件 | 約10分 |
| イーサリアム | 約15件 | 約15秒 |
| リップル | 約1,500件 | 約3.3秒 |
| Solana（ソラナ） | 約50,000件 | 約0.4秒 |
しかし、2022年にMove to Earnで有名な「STEP’N」といプロジェクトが世界的に盛り上がった時、一時的にブロックチェーンに物凄い負荷がかかり本来の処理速度が維持できず、送金にかなりの時間を要するといったことが起こっています。
手数料が安い
Solanaはビットコインやイーサリアムはもちろんのこと、送金手数料が安いと言われているリップルよりもかなり安い手数料で送金ができます。
ブロックチェーンの処理能力の速さと手数料が安いことでSolanaはDApps（分散型アプリ）だけでなく決済分野での活用も期待されています。
他のブロックチェーンと相互運用ができる
ビットコインなどの多くのブロックチェーンはそれぞれが単体で独立していて、他のブロックチェーンとの互換性がありませんでした。
ですが、Solanaは他のブロックチェーンとの相互運用性（インターオペラビリティ）があります。
例えば下記のようなものがあります。
Warmhole
Warmholeというブリッジ機能を使うことで、イーサリアムとお互いのトークンを交換させることが可能です。
RenVM
RenVMというプロトルコでビットコインと相互に交換することができます。
Solana Wormhole Bridge（SWB）
Solana Wormhole Bridgeというブリッジ機能を使うことで、Binance Smart Chain、Polygon、Avalancheなど他のブロックチェーンとお互いのトークンを交換させることができます。
エコシステムの急速な拡大
Solanaは、DeFiやNFT、ゲーム、Web3など、多くの分野で活用されるエコシステムを持っています。このため、Solanaの成長は非常に高く、多くの開発者がSolanaのプロジェクト（アプリケーション
など）を開発しています。
Solanaの将来性
Solanaは、高速かつ安定したブロックチェーンで、多数のデベロッパーが注目しているプラットフォームの1つです。
Solanaは、高速かつ低コストでトランザクションを処理できることから、DeFi、NFT、ゲーム、Web3などの分野で、多くのプロジェクトが採用しています。
また、Solanaはエコシステムの成長を促進するために、積極的な開発者支援プログラムを提供しており、これによりSolana上でのアプリケーション開発が容易になっています。
そしてSolana上で開発されたプロジェクトの数は増加しており、Solanaはますます注目を集めています。
また、現時点（2023年4月現在）でも上記のような誰もが知っているような世界的企業と提携を結んでおり、今後さらに多くの企業と提携を結ぶことができれば、Solanaの需要や知名度がより高まることが考えられます。
これらのことからSolanaには将来性があり、目が離せないブロックチェーンであると言えます。
まとめ
今回はSolanaについて解説しました。
SolanaはDeFi、NFT、ゲーム、Web3などの分野で多くのプロジェクトが動いており、かつ有名な企業と提供しているため、魅力的なブロックチェーンと言えるでしょう。
もっと深く知りたい方はぜひSolanaのプロジェクトなどについても調べてみてください。
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