トロン(TRON)とは?
トロン(TRON)は、2017年に中国の起業家ジャスティン・サンによって立ち上げられた仮想通貨です。
分散型プラットフォームとして、主にブロックチェーンゲーム、音楽、動画などのデジタルコンテンツの配信と管理を提供しています。
トロンは中央集権的な管理からの脱却を目指し、ユーザー同士が分散してプラットフォームを管理できる環境を提供することを目指しています。
これにより、広告主義の影響を受けず、クリエイターとユーザーが直接つながり、コンテンツの質の向上が期待されます。
トロンはTRXと呼ばれるトークンを使用し、プラットフォーム内での取引やサービスの支払いに利用されます。エンターテインメント産業に新たな可能性をもたらしており、その進化に注目が寄せられています。
トロン(TRON)の概要
通貨記号 | TRON (TRX) |
提唱者 | Justin Sun(ジャスティン・サン) |
発行上限 | 1000億枚 |
発行開始時期 | 2017年8月 |
時価総額(2023年12月21日時点) | 約1兆3371億2773万(ランキング11位) |
公式サイト | https://tron.network/ |
参考サイト | https://coinmarketcap.com/ja/currencies/tron/ |
トロン(TRON)の特徴
非中央集権型デジタルコンテンツプラットフォーム
トロンは、動画や音楽などのデジタルコンテンツの配信を主眼としたプラットフォームで、その最大の特徴は中央集権的な運営がない「非中央集権型」のプラットフォームを構築することです。
既存の動画や音楽の配信プラットフォーム、例えばYouTubeなどは、一企業が所有し中央集権的に管理されています。しかし、トロンのプロジェクトではこの従来の概念を打破し、中央の管理者がいない分散型のプラットフォームを目指しています。
投げ銭システムの導入
トロンは、投げ銭システムを導入しており、クリエイターがユーザーから直接投げ銭を受け取り、それによって利益を得ることができます。この投げ銭にはTRXが利用されます。
従来のプラットフォームにも投げ銭システムは存在しますが、管理者が介在するため、一部が手数料として差し引かれることがあります。
しかし、トロンは「インターネットの分散化」を掲げており、管理者が存在しないため、投げ銭がそのままクリエイターの利益になります。
この仕組みによって、クリエイターとユーザーの直接的なつながりが強化され、双方にとってより公平かつ効果的な報酬システムが実現されています。
トランザクションの処理速度が非常に速い
トロンは、その他の仮想通貨と比較して優れたトランザクション処理速度を有することが、その特徴の一つです。
特に最近では、イーサリアムのスケーラビリティ問題が浮き彫りとなり、送金詰まりやガス代の高騰が大きな課題となっています。
以下に、主要な仮想通貨銘柄のトランザクション処理速度を比較しました。
仮想通貨銘柄 | トランザクション処理速度 |
---|---|
トロン (TRX) | 2,000件/秒 |
リップル (XRP) | 1,500件/秒 |
ビットコイン (BTC) | 16件/秒 |
イーサリアム (ETH) | 16件/秒 |
この比較からも分かる通り、トロンは特にリップルよりも高い処理速度を誇ります。これは、トロンがブロックチェーン上でのトランザクションを効率的に処理し、高いスケーラビリティを提供していることを示しています。
トランザクションの迅速な処理は、エンターテインメント業界などで即時性が求められる状況において重要な特徴となっています。
分散型アプリケーション(DApps)を開発することができる
トロンは、スマートコントラクトを利用して分散型アプリケーション(DApps)を開発することができるプラットフォームです。
DAppsとは
- ブロックチェーン技術を応用した管理者のいないアプリケーションであり、「分散型アプリケーション」または「ダップス」と呼ばれています。
トロンでは、これらのDAppsの開発が可能で、現在1,000を超えるDAppsがトロンのエコシステム内で展開されています。
例えば、DeFi分野のJUSTや分散型取引所(DEX)であるSunswap、NFTゲームのChainZ Arenaなど、様々な分野で活躍するDAppsがトロンのプラットフォーム上で稼働しています。
これにより、トロンは幅広いアプリケーションの開発と多様なエコシステムの構築を促進しています。
トロン(TRON)の将来性
多数企業の提携がある
トロンは複数の企業との提携関係にあります。具体的な提携先としては、SamsungやAPENFT Marketplaceなどが挙げられます。
これらの提携により将来的には、トロンのエコシステムが拡大し、新たなパートナーシップや応用分野が増加することで、仮想通貨市場において一層の注目を集める可能性があります。
市場の拡大
トロンは、長期的なロードマップに基づく開発を通じて着実な進展を遂げており、市場にも大きな影響を与えてきました。
今後も同様に、大規模な提携の発表やトロン自体の重要なアップデートが行われることが期待され、これにより市場は一層の拡大が見込まれます。
トロンのロードマップについて
トロンは、他の多くのブロックチェーンプロジェクトとは異なり、ローンチ時から10年にわたる明確なロードマップを掲げています。
具体的なトロンの10年間のロードマップは次の通りです。
フェーズ | 期間 |
---|---|
Exodus(旅立ち) | 2017年8月 〜 2018年12月 |
Odyssey(冒険) | 2019年1月 〜 2020年6月 |
Great Voyage(大航海) | 2020年7月 〜 2021年7月 |
Apollo(アポロ) | 2021年8月 〜 2023年3月 |
Star Trek(スタートレック) | 2023年4月 〜 2025年9月 |
Eternity(永遠) | 2025年4月 〜 2027年9月 |
他のブロックチェーンプロジェクトには進展しないもの多くある中で、トロンはこれまで堅実にアップデートが行われておりトロンの強みと言えるでしょう。
トロン(TRON)の価格推移
トロンの最高値は2018年1月につけた26円台です。
トロンは過去に短期間で125倍という驚異的な上昇を達成しましたが、その後最高値である約25円には戻っていません。
2021年3月に15円まで急騰し、その後4月には19円に上昇したこともありますが、5月以降は下落に転じています。
しかし、今現在(2023年12月21日)トロンの価格は回復傾向にあり14円台をつけています。このまま仮想通貨市場全体が好調に向かうことで、今後更に価格が上昇する可能性があります。
まとめ
今回はトロン(TRON)について解説しました!
トロンにはプラットフォームとしての期待も多く寄せられています。
今後トロンの利用者が増え、クリエイターやユーザーがデジタルコンテンツの配信に積極的にトロンを利用するようになれば、トロンの価格も上昇する可能性が高まると思うので、トロンのこれからの展開と価格動向が楽しみですね!!
今回紹介したトロン(TRON)が気になった方は、Paradise Exchangeでも取り扱っていますので是非チェックしてみてくださいね。