シリコンバレー銀行破綻の理由と仮想通貨の値動きを徹底解説!

仮想通貨

シリコンバレー銀行の破綻

2023年3月10日にアメリカのカルフォルニアにあるシリコンバレー銀行が倒産し世界中で大きな話題になりました。

これはアメリカで過去二番目の規模に値する銀行破綻のようです。

なぜこのような大規模な破綻が起こったのか、またその後仮想通貨にどんな影響があったのかを解説したいと思います。

●シリコンバレー銀行

シリコンバレー銀行の顧客の半数以上がベンチャー企業でベンチャー企業の強い味方と言われていました。(アメリカの約半数以上のスタートアップ企業がシリコンバレー銀行と取引関係にあったとも言われています)

シリコンバレー銀行が破綻するまでの流れ

アメリカは長い間、低金利政策が行われていたが、コロナの収束で国民の需要が増したがロシアとウクライナの戦争の影響などがあり、供給が追い付かなくなったことで物価が高騰し、極端なインフレ状態に突入しました。

そのため、アメリカでは利上げが行われました。

利上げが行われたことにより国債などの債権の価格が下落しました。

また、利上げが行われたことによりベンチャー企業などまだ基盤が不安定な企業は資金調達が厳しくなり預金の引き出しが始まりました。

この影響をもろに受けてしまったのがシリコンバレー銀行です。

シリコンバレー銀行の顧客の多くがベンチャー企業であり、また国債などの債権も大量に保有していたため、現金が足りなくなり破綻しました。

預金の保証は?

元々銀行の預金保険があるため、25万ドル(日本円で3000万円分程)が保証されることは決まっていました。

個人の預金だとおおよそ保証されているように感じるが企業だとかなり微々たる金額になります。

現にシリコンバレー銀行でいうと10%しか保証されないことになるのです。(なんと日本円で21兆円もの額が保証されないことに)

しかし、3月12日に財務省&FRB(日本でいう中央銀行)がタッグを組んで預金を全額保証する(特別融資プログラム)ことを発表しました。

ちなみに、今後他の銀行で同じことがあっても特別融資プログラムとして同じように保証すると発表されています。

シリコンバレー銀行破綻後の金や仮想通貨の値動き

今回価格の値動きがあったUSDC、金(ゴールド)、BTCを見てみたいと思います。

USDC

ステーブルコインであるUSDコイン(USDC)の発行元、米Circle社はシリコンバレー銀行にかなりの準備金の預けていたため、一時的に価格が下がりました。

3月10日

3月11日

3月14日

上記3枚の画像からもわかる通り、USDCの信用がかなり下がり一時的に10%以上も価格が下がりました。

しかし、3月12日に特別融資プログラムとして預金額が全額保証されると発表があってからは徐々に価格が戻り、破綻から4日後には元の価格まで戻っています。

金(ゴールド)

銀行などの破綻があり、法定通貨への信用が無くなると資金は金(ゴールド)に流れる傾向にあります。

3月10日

3月13日

3月20日

上記チャートは1オンスの価格です。

銀行が破綻した3月10日から徐々に価格が上昇していることがわかります。

預金の全額保証が発表された後も価格の上昇は止まらず、破綻から10日後の3月20日には9.6%も上昇しています。

BTC

今までは、法定通貨への信用が無くなると多くの資金が金(ゴールド)に流れる傾向がありましたが、BTCが誕生してからは仮想通貨にも資金が流れるようになりました。

仮想通貨の代表としてBTCの値動きを見てみます。

3月10日

3月12日

3月23日

BTCも銀行が破綻した3月10日から徐々に価格が上昇していることがわかります。

預金の全額保証が発表された後も価格の上昇は止まらず、破綻から13日後の3月23日には42%も上昇し、2023年4月上旬現在もほぼ価格は下がらず維持し続けています。

銀行破綻による影響

今回のシリコンバレー銀行破綻によって、銀行に関連する株価は下落しました。日本の企業もその影響を受けています。

しかし、今回も金(ゴールド)や仮想通貨に投資していた人には追い風になりました。

銀行が破綻すると中央集権の信用が無くなるので、信用が高い金(ゴールド)や非中央集権の仮想通貨に資金が流れる傾向にあります。

実際に2013年にキプロス金融危機の際にも同じようにBTCは価格が高騰しています。

このキプロス金融危機の際は、大口預金者がユーロを別の法定通貨に換えるのではなく、BTCに換えたと言われ、更に中国人富裕層が海外に資産を逃避させるためにBTCの爆買いがあったともされていて、2つの要因が重なりキプロス金融危機からなんと1年間で価格が100倍も跳ね上がったのです。

まとめ

今回は大規模な銀行破綻の影響について解説しました。

今までは、リーマンショックや金融危機などが起こると金(ゴールド)の価格が上がる傾向にありましたが、BTC誕生後はBTCも資金の逃げ場として信用度が上がってきました。

また、BTCだけではなくETHなど他の仮想通貨の価格も上昇傾向にあります。

これから先の仮想通貨の値動きも楽しみですね!

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